長崎県内ほとんどの公立中学校で14日、卒業式があり、生徒たちは学びやに別れを告げた。県教委などによると、本年度の公立中卒業生は1万1200人。
新上五島町奈良尾郷の町立奈良尾中(川口博孝校長、18人)は本年度末で閉校し、4月から町立若松中に統合される。1979年の開校以来、この日の卒業生5人を加えた計2272人が巣立った。
最後の卒業式では、川口校長が生徒一人一人に卒業証書を手渡し「入学時はコロナ禍で、どの学校も苦慮し、オンラインの集会などもあった。その経験がICT活用に生かされた。困難にぶつかっても周囲と協調し、感謝する心と学ぶ姿勢を生涯持ち続けてほしい」と激励した。
卒業生代表の汐留潤(しおどめじゅん)さん(15)が答辞で「学校行事や部活動など思い出は尽きない。学校や周囲のみなさんのおかげで大きく成長できたことに感謝したい」と述べた。さらに「若松中に行っても、奈良尾中での思い出を支えに頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。
長崎県内の公立中で卒業式 閉校の新上五島・奈良尾中 卒業生5人巣立ち
- Published
- 2024/03/15 10:00 (JST)
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