[オタワ １４日 ロイター] - カナダのイノベーション・科学・産業省は１４日、中国系動画投稿アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」から提出されたカナダ国内で事業を拡大する設備投資計画について、国家安全保障上の観点から昨年９月に調査に入ったことを明らかにした。
カナダ政府は調査の結果によっては、安全保障上の懸念のためにカナダ国内でのＴｉｋＴｏｋ事業拡大の阻止に着手する可能性がある。ただ同省によると、この調査の対象は投資計画に絞られているため、米国で検討されているような全面禁止にはならない見通しだ。法的な建前から投資計画の内容は明らかにされていない。
ＴｉｋＴｏｋは声明で調査に協力しているとし、「プラットフォーム上の安全と安心の確保に引き続き努力する」と述べた。
カナダ政府は昨年、政府が支給する端末でのＴｉｋＴｏｋの使用を禁止し、個人のプライバシーと安全に「受け入れ難い」水準のリスクがあると表明していた。
