貢献する技術者に 山形・県立産技短大校の卒業式

104人が巣立った県立産業技術短期大学校の卒業式=山形市・山形テルサ

 県立産業技術短期大学校(山形市、佐藤俊一校長)の卒業式が14日、山形市の山形テルサで行われた。卒業生104人が門出を迎え、本県産業を支えるプロの技術者として第一歩を踏み出した。

 佐藤校長が7学科の代表者に卒業証書を手渡した。「人生は失敗から学び、再び挑戦することの繰り返しで、失敗を避けていては前に進めない。社会は若い力を求めている。新天地で思う存分活躍してほしい」とはなむけの言葉を贈った。

 卒業生代表の情報システム科2年渡部広大さん(20)が「この2年で多くのハードルを乗り越え、大きな達成感を得た。経験や知識を生かし、山形に貢献するエンジニアと認められるよう努力する」と謝辞を述べた。成績優秀者などの表彰もあった。

 卒業生の多くが県内企業に就職する。同校卒業生は1993年の開校以来、累計2914人になった。

 県立職業能力開発施設関連では、15日に山形職業能力開発専門校(山形市)、19日に産業技術短期大学校庄内校(酒田市)と庄内職業能力開発センター(同)がそれぞれ卒業式を予定している。

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