米FDA、非アルコール性脂肪性肝炎で初の治療薬承認

Leroy Leo Mariam Sunny

[14日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は、米製薬マドリガル・ファーマシューティカルズが開発する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療薬を迅速承認した。NASHの治療薬として初めての承認となる。

FDAによると、被験者888人を対象とした後期臨床試験で、同薬を服用した患者群では、プラセボ(偽薬)群と比べて、症状や肝臓の傷あとが有意に解消したことを示すデータが根拠となり、迅速承認につながった。

同薬はNASHの程度がステージ2ないし3に進行している線維症を伴う患者への使用が承認された。

マドリガルの推計によると、NASHの米国の患者は約150万人に上るが、これまで承認された治療薬はなかった。

ビル・シボルト最高経営責任者(CEO)は承認前のロイターのインタビューで、同薬は4月から入手できるようになると述べた。卸売価格は年間4万7400ドル。

エバーコアISIのアナリスト、リイサ・ベイコ氏は、同薬のピーク時の売上高は50億ドルを超えると予測している。

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