ブレーブスがアダム・デュバル獲得 ケルニックとプラトーン起用へ

日本時間3月15日、ブレーブスはレッドソックスからFAとなっていたアダム・デュバルと1年300万ドルの契約を結んだことを発表した。ブレーブスはマリナーズとのトレードで獲得したジャレッド・ケルニックを不動の正左翼手として起用するプランだったが、ケルニックがオープン戦で結果を残せていないことも影響したのか、デュバルとケルニックを併用することに。アレックス・アンソポロス編成本部長によると、すでにブライアン・スニッカー監督はケルニックに対してデュバルとのプラトーン起用になることを通達したようだ。

現在35歳のデュバルがブレーブスに在籍するのは今回が3度目。2018年途中から2020年まで、2021年途中から2022年までと過去2度にわたってブレーブスに在籍し、2021年はワールドシリーズ制覇に貢献した。メジャー10年目の昨季はレッドソックスで92試合に出場し、打率.247、21本塁打、58打点、4盗塁、OPS.834を記録。2021年に打点王のタイトルを獲得している強打はもちろん、同年にゴールドグラブ賞を受賞したように、守備でもチームに貢献できる選手である。

正左翼手として期待されたケルニックは、ここまでオープン戦12試合に出場して34打数3安打と極度の不振に陥っている。アンソポロス編成本部長は「ジャレッドはいいプレーをしているし、我々は彼の活躍を非常に楽しみにしている」とケルニックの不振がデュバル獲得に影響を与えたことを否定しているが、今季ケルニックが活躍できなかった場合の保険を確保しておきたいという思惑があったことは間違いないだろう。アンソポロス編成本部長はデュバルについて「非常に強力な右打者だ」と語り、活躍に期待を寄せた。

デュバルは昨季、右腕に対して18本塁打、OPS.863をマークした一方、左腕に対しては3本塁打、OPS.757とやや数字が落ちる。対左腕要員として獲得するのであれば、より好ましい別の選択肢もあったと思われるが、シーズン開幕が迫るなかで、過去に2度の在籍経験があり、チームに馴染むのに時間がかからないデュバルを優先したのかもしれない。他球団なら十分に外野のレギュラーが務まるデュバルを「4人目の外野手」として確保できたのは、控え野手の層が薄かったブレーブスにとって朗報と言えそうだ。

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