新たなデジタル化が中国製品輸出の好調な滑り出しを促進

2024年1月と2月の中国の貨物輸出入は同時期としては史上最高を記録しました。

2024年1月と2月の中国の貨物輸出入は同時期としては史上最高を記録しました。中国の貿易が持っている強靱(きょうじん)性、潜在力と、活力がうかがえます。

この期間の中国の輸出額は前年より10.33%増の3兆7500億元(約77兆円)で、貿易の状況を映すバロメーターとして、中国国内の多くの港湾は利用度が飛躍的に増しています。浙江省東部の寧波市舟山港ではコンテナ取扱量が前年同時期より15%以上増えており、また、南部の深セン市では港湾のコンテナ取扱量が前年同時期より23.5%増えました。南部の福建省泉州市は輸出の要衝として、貿易が急成長する様相を見せています。

新興市場は対外貿易がさらに成長する可能性を広げました。東南アジア諸国連合(ASEAN)は中国にとって第1の貿易パートナーです。同期間の中国のASEAN向け輸出は8.1%増で、貿易総額の15%を占めています。中国から「一帯一路」共同建設諸国への輸出入は前年同時期より9%増え、中央アジア5カ国に対する輸出入は26%増えました。

輸出される製品を内訳で見ると、機械電気製品や労働集約型産業製品による輸出のけん引効果が現れています。自動車、家電、船舶などの機械電気製品の輸出が11.8%増え、全体の6割近くを占めています。また、労働集約型産業製品の輸出は前年同時期より22.2%増え、全体の17.8%を占めています。同時に、中国の対外貿易の新たな業態や新たなモデルの成長が大きく、同時期の越境EC、市場調達輸出はいずれも2桁成長を達成しました。(提供/CRI)

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