同性婚「国民的な理解が必要」 小泉法相、札幌高裁の違憲判決で

小泉龍司法相

 小泉龍司法相は15日の閣議後記者会見で、同性婚を認めない法律の規定を憲法違反と判断した札幌高裁判決について「さまざまな判決で判断が分かれたところもあり、中身を注視していく。この問題は一人一人の家族観に関わり、広く影響が及ぶ。国民的なコンセンサスと理解が求められる」とし、従来と同様の見解を示した。

 同性婚訴訟は各地で起こされ、14日の札幌高裁判決は、関連規定が、婚姻の自由を保障した憲法24条1項に違反するとの初判断を示した。法整備は進まず、当事者らは国に対応を求めている。

 小泉氏は「自治体のパートナーシップ制度の導入・運用状況などを見て、国民に議論してもらいたい」と述べた。

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