能登からの警鐘(1)半島寸断/「人ごととは思えない」 男鹿でも集落孤立の恐れ

男鹿半島の入道崎地区で暮らす鎌田幸男さん。自宅前を通る県道(中央)が損傷すれば「この地区も孤立する可能性がある」=5日、男鹿市北浦入道崎

 日本海側の雪国で、過疎と高齢化が進む地域…。秋田との共通点の多い能登を襲った大地震から私たちは何を学べるのか。被災地の人たちの姿から、秋田が抱える災害リスクとその対策を考える。7回続き。

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 「災害支援」の文字を掲げたワンボックスカー、復旧作業に向かうトラック―。

 2月下旬の平日朝、石川県・金沢と能登半島を結ぶ自動車専用道路「のと里山海道」は、能登半島地震の被災地へ向かう車で混雑していた。

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