豪華客船「クイーン・エリザベス」 長崎県内初の1泊寄港 佐世保に5月

 長崎県佐世保市は4日、豪華客船「クイーン・エリザベス」が5月、県内で初めて1泊する日程(オーバーナイト)での寄港を計画していることを明らかにした。市は滞在時間が長くなることによる、経済効果に期待している。
 同日の定例市議会一般質問で宮島大典市長が久保葉人議員(市政会)の質問に答えた。市クルーズ事業推進室によると、クイーン・エリザベスは9万1千トンの大型船で、乗員乗客は約3500人。乗客の半数が欧米人という。
 クイーン・エリザベスが佐世保に寄港するのは初めて。5月10日朝に寄港し、佐世保港で1泊して翌日の朝、出港を予定している。佐世保港の三浦岸壁では2年前から官民でイルミネーションを施し、クルーズ船の寄港を促進。市が、夜の時間も乗客が楽しめることを売りにセールスしたところ、オーバーナイトが決まったという。県外の企業が市内を巡るナイトタイムの特別ツアーを計画しており、経済の活性化につなげる。
 宮島市長は答弁で、新たな受け入れ拠点になる浦頭地区での“夜の光”の整備計画にも触れ「滞在時間の延長につながれば市内での飲食機会が増える。滞在時間延長のための取り組みを続けていく」と述べた。

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