実は「ゆったり振る」って超ムズい! “さくらパパ”直伝打ち急ぎ対策ドリル 浅田実那

念願の夢をかなえた横峯良郎の秘蔵っ娘が登場!

3年間ゴルフを離れるも師匠のひと言で復帰(撮影/小林司)

今回からレッスンを担当してくれるプロは、昨年11月に行われたプロテストで見事合格を果たした浅田実那(あさだ・みな)。一度はプロの道を諦めてOL生活を送った異色のキャリアを持つ苦労人だ。そんな彼女が、師事する横峯さくらの父・良郎さん仕込みの個性的で合理的なレッスンを展開してくれる。

「打ち急ぎに悩む人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーRさんの悩み】
「常にゆったり振ろうと意識しているのですが、どうしても打ち急いでしまいます。ゆったり振って、しかも距離をちゃんと出すにはどうしたら良いのでしょう?」

【浅田実那のレスキュー回答】
打ち急ぎのミスはプロでもよくあるものです。緊張したりプレッシャーがかかると、本来のテンポが崩れてリズムが速まってしまいます。そこで今回は、私がジュニア時代から反復して行なっている、打ち急ぎ対策にお勧めの練習法をご紹介します。

1. 意識するだけでは不十分

特に差が出るのは切り返しでの捻転差(撮影/小林司)

ゆったり振ることは簡単に見えて、とても難度の高い動きです。理由は体の軸とリズムを同時に意識する必要があるから。巧みな技術と体幹の強さが不可欠だからこそ、コースで意識するだけでは、なかなかゆったり振ることができないのです。

2. ウェッジでキャッチボール練習を行う

※画像はあくまでもイメージです。人に向かって打たないように!(撮影/小林司)

ではどんな練習を行えばいいのか? スピードが出る軽くて長いクラブではなく、ウェッジを使って30~50yd先にいる人がキャッチできるほどの球威で打つ練習法が効果的。切り返しが早すぎると、ふんわりとやわらかい球は出てくれません。

3. すくい打ちとフェースのかぶせ過ぎに注意!

原因は上体の起き上がり(左)と前方への突っ込み(右)(撮影/小林司)

この練習でのミスは、すくい上げて距離が出ないケースと、かぶせすぎて球が上がらないケースの2パターン。距離が思うように出ないようなら上体の起き上がりを、球が低いようならスイングリズムが一定に保てていないことを疑いましょう。

【今回のまとめ】簡単に見えて実は激ムズ!

本番では逆に「ゆったり振ろう」と意識しすぎない(撮影/小林司)

・意識するだけでは不十分
・ウェッジでキャッチボール練習を行う。
すくい打ちかぶせ過ぎに注意!

取材協力/日本長江ゴルフクラブ

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