洗濯機、冷蔵庫、掃除機は買う?それとも借りる? 目安となる考え方

なにか必要なものがあるときはお金を出して「買う」ことが一般的ですね。少額のものであればお金を出して買うで問題はないでしょう。しかし、最近では、シェアリングサービスやフリマアプリの市場規模は年々拡大傾向にあり、「お金を出して買う」以外の選択肢も多くなりました。

春は入学や入社、異動などで物入りの人も増える季節です。今回は比較的高額な電化製品について、買うべきか、シェアリングサービスを利用すべきか等の目安となる考え方をご紹介します。

はじめに申し上げたいのは、どのような物も万人に共通する「買ったほうがいい、買わない方がいい」の基準は存在しません。その人の生活時間帯や、居住する地域の特徴などによって大きく変わってきます。そのため、自分のケースではどうだろうと考えながらご覧ください。


洗濯機は購入すべき? リースすべき? コインランドリーもあり?

洗濯は、家事の中でもとくに時間帯と天気によって制限されるものです。集合住宅の場合は、夜遅くに洗濯機をまわせないことや平日は仕事のため週末にまとめて洗濯をするなどの制限がかかります。さらに、週末洗濯をしようとしても、雨天だとできないなど天候にも左右されてしまいます。

乾燥機付きの洗濯機を購入すれば、洗濯物を入れてスイッチを押すだけで乾燥までやってくれるので多くの問題は解決されます。時短家電の代表といってもいいでしょう。しかし、高額で20万から30万円くらいはします。長く使う見込みがあるのなら購入を検討しても良いでしょう。

学生や単身赴任などで、長期間使わない予定であればリースも視野に入ってきます。乾燥機能がつかない洗濯機であれば1カ月1500円くらいから借りられます。乾燥機能付きのリースは1カ月5,000円前後からです。また洗濯機と冷蔵庫がセットになったものもあり、1カ月25,000円程度から2年で50,000円というサービスもあります。

住まいの近くにコインランドリーがあれば、洗濯機は家におかずにコインランドリーを利用する手も検討の余地はあります。一日の洗濯物の量の目安は一人約1.5キロほどといわれています。一週間では約10キロ。仮に10キロの洗濯物をコインランドリーの全自動洗濯乾燥機で使うと1,000円ほどが相場です。洗濯機と乾燥機を別々に使うと700~800円程度で済むところもあります。これを1カ月に4回と考えるとリースのほうが安い場合もあります。洗濯機に関しては、使用する目安の期間、洗濯物の量、そしてコインランドリーまでの距離などで検討すると良いでしょう。

冷蔵庫は買うべき? リースすべき?

冷蔵庫は一人暮らしの場合でも、短期間の場合でも部屋にはあってほしい家電です。買ってきた食材を保存するためにも、飲み物を冷やしておくためにも無いとかなり不便です。買う場合もリースの場合もはじめに検討したいのはサイズです。よく一人暮らしの方が「失敗した」というのが、扉がひとつで冷蔵エリアの上部に狭い冷凍エリアがついているタイプの冷蔵庫です。

一人暮らしだとなおのこと、食材を使い切れずに冷凍したいケースが増えるので、冷凍室としてもある程度の容量が必要となってきます。調理はまったくしない人以外は冷蔵室と冷凍室が分かれているタイプを検討しましょう。

冷蔵庫はサイズと機能によってリースの価格は大きく変わってきます。前述で紹介した洗濯機とのセットだと、サービスによっては多少安くなるプランがあります。購入の場合は新品を買うだけでなく、家電量販店の公式リサイクルショップやアウトレットショップなども見てみるといいでしょう。リサイクル品でも保証がつくお店もありますので、検討してみましょう。

掃除機は買う?リース?もしくは不要?

学生の一人暮らしや仕事をしている社会人の一人暮らしというケースで考えると、掃除機は必ずしも必要とはいえない場合もあります。実際に「買ったけれどほとんど使っていない」という話をよく聞くのが掃除機です。ご近所との関係で、夜に掃除機をかけられなかったり、掃除機をかけたとしても土日に1回程度だったりという人が多いようです。

その場合は、音が出ずに時間帯関係なく掃除ができるシートタイプのフローリングワイパーだけにしてしまうのも選択肢のひとつです。最近はシートの種類も増え、ウェットタイプ、除菌効果のあるタイプ、ワックス効果のあるタイプなど様々あるので、掃除機がなくても部屋をきれいな状態に保つことができますよ。

便利な調理家電はまずはリースから

電気調理鍋や電気圧力鍋、ホットプレートやホットサンドメーカーなど、様々な調理家電があります。自動で調理できるものは忙しいビジネスパーソンにもおすすめですが、実際に使うかどうかは部屋に置いてみないと分からないものです。

そのためまず1カ月リースしてみることをおすすめします。同じ製品でもリース会社によって1,500円程度のところもあれば5,000円ほどする場合もあるので、目当てのものがある場合は必ず数社比較してみてください。


今回は新生活の準備で「買う」以外を選択肢についてご紹介しました。冒頭でも述べましたが人によってケースバイケースですので、考え方を目安にしてみてください。

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