17日に佐賀県内でクランクインする映画「ら・かんぱねら」で主演する俳優の伊原剛志さん(60)や、映画のモデルになった徳永義昭さん(63)ら関係者約70人が14日、佐賀市川副町の海童神社を参拝し、撮影の安全と映画の成功を祈願した。
伊原さんらが「撮影安全・興行成功祈願」と書かれたパネルを掲げながら鳥居をくぐって入場。神事では祝詞が奏上され、出演者やスタッフらが玉串をささげた。
祈願祭後には記者会見も行われ、伊原さんは「毎日ピアノに向き合う中で、徳永さんのすごさを実感した」と話し「佐賀の人たちの熱い映画になるように頑張りたい」と意気込んだ。徳永さんは「伊原さんのピアノを弾く姿からやる気や、映画にかける意気込みが伝わってきた。どんなふうに演じてくれるのか楽しみ」と期待した。
元ピアニスト役の浅丘ルリ子さんが体調不良のため降板し、俳優の大空眞弓さんが代役を務めることも発表された。
映画は、独学でピアノを弾き続け、リストの難曲「ラ・カンパネラ」を弾く夢をかなえたノリ漁師が主人公。夫婦の絆やノリ漁師の後継者問題なども描く。17日は川副町沖の有明海などで撮影を行う。映画は今秋に県内で先行上映した後、全国で公開する。(坂本有佐)