森林資源、官民で有効活用へ オムロン子会社と2市町 伐採から販売まで新システム構築

森林資源の有効活用を目指し連携協定を結んだ南丹市、OSS、京丹波町(京丹波町役場)

 森林資源の有効活用を図ろうと、京都府南丹市と京丹波町は社会課題の解決を事業とするオムロン子会社、オムロンソーシアルソリューションズ(OSS、東京都)と連携協定を結んだ。両市町産の木材の需要を掘り起こし、新たな供給網の構築を目指す。

 協定では、両市町の支援の下、OSSが両市町産の木材活用に向けた伐採から販売までのシステムを構築。地域資源である木材を需要側のニーズとつなぎ、両市町の面積の8割以上を占める森林の保全につなげる。

 具体的には、コナラなど木材チップの材料として安価に取引されることの多い広葉樹について、家具やフローリング材など付加価値を高める活用法を模索。両市町の森林組合や生産者と、地域内外の製造業者をOSSが仲立ちすることなどを想定する。

 締結式は3月6日、京丹波町役場であり、西村良平市長と畠中源一町長、OSSの尾武宗紀常務が協定書にサインを交わした。期間は4月1日から3年間。OSSが同様の協定を結ぶのは、岡山県真庭市に続き2件目。

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