<全人代>武漢は水素エネルギーの全産業チェーンを整備して中国全国の目標達成に貢献

水素エネルギーは将来の最も有望なクリーンエネルギーとされています。写真は武漢。

水素エネルギーは将来の最も有望なクリーンエネルギーとされています。中国では、中国国家発展改革委員会が2022年に、水素エネルギー産業体系を2035年までに構築するという発展目標を打ち出しました。全人代代表を務める中冶武勘工程技術市場開発部副部長の張尤慧氏は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じて、「武漢は中国の水素エネルギーハブ都市としての建設を進めている。産業チェーン全体で2025年までに500億元(約1兆280億円)の売上高を見込んでいる」と紹介しました。

張代表はさらに、「中国では水素エネルギーの総合利用が重点発展方向とされており、水素エネルギーと燃料電池自動車産業の発展も奨励されている。中国での水素の年間生産量は約3300万トンで、うち約1200万トンが工業用水素の品質基準を満たしている。(中国は)世界最大の水素生産国だ」と説明しました。

中国中部に位置する湖北省武漢市は、水素燃料電池自動車関連の大規模化を加速しています。武漢市では、2023年9月末までに各分野で計489台の水素燃料電池自動車が導入されました。水素補給ステーション11カ所を建設する計画があり、うち6カ所は稼動し、残りの5カ所は建設が急ピッチに進められています。また、2025年までに全市の水素エネルギー産業チェーンの年間売上高は500億元に達し、燃料電池自動車の普及台数は3000台に達する見込みです。

張代表は、「水素の貯蔵と輸送は水素生産と燃料電池自動車産業の発展のネックになる重要な課題だ。武漢市青山区では現在までに、水素エネルギーの『製造・貯蔵・輸送・使用』の全産業チェーンが基本的に形成された。今後は市が率先して分散型水素貯蔵井と中規模水地下貯蔵庫を建設し、従来型のエネルギー備蓄モデルの転換を推進する。新たな水素エネルギー産業の整備を推進し、水素エネルギーの全産業チェーンの一貫性、効率性、コスト削減を実現し、中国全国で水素エネルギー関連の産業規模を1兆元(約20兆6000億円)にする目標の達成に貢献する」と述べました。(提供/CRI)

© 株式会社 Record China