特急「サンダーバード」にお別れ 石川・和倉温泉駅、住民ら見送り

和倉温泉駅の駅員らに見送られ、出発する特急「サンダーバード」=15日午前、石川県七尾市

 16日の北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)間の延伸開業に伴い、関西と北陸を結んでいた特急「サンダーバード」が敦賀駅以東で運行を終える15日、和倉温泉駅(石川県七尾市)で、同駅始発の最後の列車を駅員や地元住民らが見送った。「ありがとうサンダーバード」と書かれた横断幕を掲げ、別れを惜しんだ。

 最後の出発となったサンダーバード20号が青空の下、定刻通り午前10時13分に動き始めると、スマートフォンなどで最後の姿を収める人もいた。出発前には運転士と車掌に花束が手渡された。

 サンダーバードは1964年から大阪―富山間を走っていた「雷鳥」の後継として、97年3月に運転を開始した。

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