ヤンキースに朗報 ゲリット・コールがトミー・ジョン手術を回避へ

日本時間3月15日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、右ひじを痛めているゲリット・コール(ヤンキース)はトミー・ジョン手術を回避することができたようだ。コールはキャンプ地を離れてロサンゼルスへ移動し、ニール・エラトラシュ医師の診察を受けていたが、その結果、今すぐに手術が必要という判断にはならなかったものとみられる。フェインサンド記者は「コールは10~12週間でヤンキースの先発ローテーションに復帰することを期待されている」と報じている。

現在33歳のコールはヤンキースと9年3億2400万ドルの超大型契約を結んでおり、移籍4年目となった昨季は15勝4敗、防御率2.63、222奪三振の好成績をマーク。自身初となるサイ・ヤング賞に満票で選出された。ところが、今年のスプリング・トレーニングでは「登板間の回復が遅い」と自身の状態に違和感を持ち、右ひじのMRI検査を受けることに。初期の検査では内側側副靭帯へのダメージは発見されず、エラトラシュ医師による診察でも手術は必要ないとの判断に至ったようだ。

今季のヤンキースはコール、カルロス・ロドン、マーカス・ストローマン、ネスター・コルテス、クラーク・シュミットの5人で先発ローテーションを形成する予定だったが、大黒柱のコールが2ヶ月前後の戦線離脱を強いられることに。ロドンは開幕2戦目、ストローマンは開幕3戦目の登板に向けて調整を進めていたため、開幕が2週間後に迫ったこのタイミングでスケジュールを変更するのは難しく、ヤンキースの今季の開幕投手はコルテスとシュミットのどちらか、もしくはブルペンゲームになる可能性もあるとみられている。

なお、コールの代役となる先発5番手は、コディ・ポティート、ルイス・ヒル、ルーク・ウィーバー、クレイトン・ビーター、ウィル・ウォーレンらが候補に挙がっている。ただし、ヤンキースがFAのマイケル・ロレンゼンに興味を示していることも報じられており、コール復帰までの「つなぎ役」として外部からの補強に動く可能性もありそうだ。

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