リヴァプールらが準々決勝へ…堂安先発のフライブルクは大敗、ビジャレアルは一歩届かず/ELラウンド16第2戦

ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16セカンドレグの8試合が14日に各地で開催された。

先のプレミアリーグ“頂上決戦”で、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に選出されたMF遠藤航が先発出場したリヴァプール(イングランド)は『アン・フィールド』にスパルタ・プラハを迎えると、ファーストレグ同様にチェコ王者を圧倒。FWダルウィン・ヌニェスの先制点を皮切りに、FWモハメド・サラーが1ゴール・3アシストを記録するなど、大量6得点が生まれる。2戦合計スコア11-2でラウンド8進出を決めた。なお、遠藤はハーフタイムで交代となっている。

MF堂安律が先発フル出場したフライブルク(ドイツ)は、敵地でウェストハム(イングランド)と対戦。1点のアドバンテージを有していたものの、9分に2戦合計スコアを振り出しに戻されると、その後は守備が崩壊。まさかの5失点を喫し、ラウンド16で大会から姿を消すことになった。

ここまで公式戦無敗のレヴァークーゼン(ドイツ)は、カラバフ(アゼルバイジャン)と激突。2-2で折り返したファーストレグと同じように、2点のビハインドを追いかける展開となったものの、72分にDFジェレミー・フリンポンが1点差に詰め寄るゴールを挙げると、後半アディショナルタイムにFWパトリック・シックが同点ゴールを決める。さらにこれで終わらないのが、バイエルンから王の座を簒奪し得るチームだ。延長戦が濃厚と思われた中、再びシックがゴールネットを揺らし、レヴァークーゼン“強し”を印象付けるような、勝ち上がり方を見せている。

運命の悪戯と形容するのに相応しいカードとなった、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督が率いるビジャレアル(スペイン)とマルセイユ(フランス)の一戦。ファーストレグで屈辱的な0-4の大敗を喫した“4-4-2の申し子”は、FWジェラール・モレノ、FWアレクサンダー・セルロート、FWゴンサロ・ゲデスを前線に並べる、攻撃重視の3トップシステムを採用。すると、32分にMFエティエンヌ・カプエが狼煙を上げ、54分にセルロートが、85分にはDFジェルソン・モスケラが続く。それでもまだ、少なくともあと1点が足りない“イエローサブマリン”は猛攻を仕掛ける。だが後半アディショナルタイム、焦った隙を突かれて決定的な失点。大逆転劇の可能性を漂わせたものの、あと一歩届かなかった。

その他、ミラン(イタリア)がスラヴィア・プラハ(チェコ)を、ローマ(イタリア)がMF三笘薫不在のブライトン(イングランド)を、アタランタ(イタリア)がMF守田英正不在のスポルティング(ポルトガル)を退け、ラウンド8に駒を進めている。

EL・ラウンド16セカンドレグの結果は以下の通り。

レンジャーズ(スコットランド) 0-1(2戦合計:2-3) ベンフィカ(ポルトガル)
スラヴィア・プラハ(チェコ) 1-3(2戦合計:3-7) ミラン(イタリア)
ビジャレアル(スペイン) 3-1(2戦合計:3-5) マルセイユ(フランス)
ウェストハム(イングランド) 5-0(2戦合計:5-1) フライブルク(ドイツ)
アタランタ(イタリア) 2-1(2戦合計:3-2) スポルティング(ポルトガル)
レヴァークーゼン(ドイツ) 5-4(2戦合計:3-2) カラバフ(アゼルバイジャン)
ブライトン(イングランド) 1-0(2戦合計:1-4) ローマ(イタリア)
リヴァプール(イングランド) 6-1(2戦合計:11-2) スパルタ・プラハ(チェコ)

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