笠井信輔「障がいをもつ人に対するイメージはいかに貧困かということに気づかされる」『イーちゃんの白い杖 特別編』予告編

2023年日本民間放送連盟賞でテレビ・グランプリを受賞した、生まれつき目の見えない”イーちゃん”を25年間追い続けた感動のTVドキュメンタリー『イーちゃんの白い杖 特別編』が、5月10日より公開される。このほど、予告編が披露された。

静岡県に暮らす、生まれつき目が見えないイーちゃん=小長谷(こながや)唯織(いおり)と、重い障がいをもつ2歳下の弟・息吹(いぶき)。遡ること25年前、盲学校に通うイーちゃんは次第に「どうして自分だけ違うのか」と疑問を抱き始める。たくさんの友だちと離れ離れになり、いじめを経験し、大好きなピアノに触れても晴れない心…。自殺という二文字が頭をよぎったとき、隣には病と向き合い前進し続ける弟がいた。次々にやってくる挫折や苦難、数えきれないほど立ちはだかる壁をひとつずつ乗り越えた先に、幸せはやってくる。

予告編は、小学生時代のイーちゃん(小長谷唯織)の姿から始まる。スーパーで点字を学び、大好きなピアノに励み、そんななかで経験したいじめ。「学校にいても辛い、家にいても辛い、死んだほうがマシかな」と思ったとき、重い障がいをもつ2歳下の弟・息吹から「死んではいけない」というメッセージを受け取ったと語る。次々と立ちはだかる困難を超えた先に見つけた姉弟の幸せとは?登場する人々の笑顔が印象的で、監督が25年間追い続けた“絆”の物語の一片が垣間見える内容となっている。

また、フリーアナウンサーの笠井信輔からコメントも到着。橋本真理子監督による長期取材にも触れながら、目の不自由な人に対して「イメージがいかに貧困か」ということに気付かされたといい、「激しく感動しました」と言葉を寄せている。

■笠井信輔(フリーアナウンサー) コメント
目の不自由な人が、目が見えないことに悩み続けているわけではないという事実に、私たちが障がいをもつ人に対するイメージはいかに貧困かということに気づかされる。橋本監督による25年にわたる取材期間に頭が下がります。激しく感動しました。

『イーちゃんの白い杖 特別編』
2024年5月10日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:橋本真理子
出演:小長谷唯織 小長谷息吹 小長谷和美 小長谷卓也 小長谷修一 小長谷藤乃 横田和典 海野昌代 斯波千秋
語り:春風亭昇太
配給:浜松市民映画館シネマイーラ

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