片渕茜が「出没!アド街ック天国」MCを卒業。5代目に中原みなみが就任

テレ東系の情報バラエティー「出没!アド街ック天国」(土曜午後9:00)で、2代目宣伝部長・井ノ原快彦の相棒を務める4代目MCの片渕茜アナウンサーが卒業し、中原みなみアナウンサーが5代目に就任することが分かった。

「出没!アド街ック天国」は、街を徹底的に紹介する地域密着系都市型エンターテインメント。片渕アナは、2021年1月9日「ハッピーな埼玉」から3年3カ月にわたりMCを担当。今年3月30日放送の「渋谷百軒店」(15分拡大)までの出演となる。

ラストの収録では、井ノ原と片渕アナが2人で一緒に言う「出没!」の決めゼリフに関して「最初のうちはなかなか(タイミングが)合わなかったけど、もう“せーの”と言わなくても合うようになっちゃいましたね」と、井ノ原が感慨深く語る場面も。収録後、片渕アナは、井ノ原から花束を受け取り「私は番組を離れてしまうのですが、これからもいろいろな街の変化や、変わらない街のよさは『アド街』で引き続き何年も何十年もお届けしていくと思いますので、それをこれからは一視聴者として楽しく見ていけたらいいなと思っています」とコメントした。

続けて「本当にあっという間でした。社会人になるまで九州を出たことがなく、就任当時は東京や関東近郊のことはあまり詳しくありませんでしたが、今では『この街にはこんなおいしいお店があるよね!』『あの街にはこんな歴史があるそうだね!』と、私よりも長く関東に住んでいる人にもうんちくを語ってしまうほどです(笑)」と笑顔を見せた。

さらに「東京は、街によってそこで生活をしている人の年齢層やファッション、聞こえてくる会話、景色などが全く違っていて、それぞれが自分と似た街を探していたり、そこに住んだりしているように感じます。私も番組を通して、自分が今魅力を感じる街ってどんなところだろうと、自分の現在地を探る機会を持つことができました」と振り返る。

併せて「そんな街ごとの個性を『アド街』を通して知ることができたのは、数カ月かけて自らの足で取材をして、放送を迎える頃にはすでに街のことを大好きになっているスタッフの皆さん、どんな街のことにも詳しく、それぞれの角度から深堀りしてくださる峰(竜太)さん、薬丸(裕英)さん、(山田)五郎さん、その個性あふれるトークをいつも優しく笑顔で聞きながら受け止めてくださる井ノ原さん、そして『アド街』の取材を快く受けてくださり、街の魅力を生き生きと話してくださるその街の皆さんのおかげです。ありがとうございました」と感謝の念を伝える。

最後に「もうすぐ30年を迎える『アド街』ですが、今後も10年、20年と末長く続いてほしいと心から願っています。中原アナにバトンタッチした4月からの『アド街』にも、どうぞご期待ください!」とアピール。峰、薬丸、山田ら出演者からも温かいエールが送られ、スタッフの拍手に包まれての卒業となった。

そんな片渕アナに対して、井ノ原は「安心感があって、年下なのですがお姉ちゃんみたいな感じで、支えてくれたことの方が多かったなと思います。また、(『アド街』の公式)Instagramが始まって、佐賀弁でしゃべってくれたり、いろいろな変化をもたらしてくれました。報道にいかれるということで、とても合っているんじゃないかなと思いますし、番組を外から見た時に何か思うことがあったらまた教えてほしいなって、そういう存在だったなと思います。いつでも遊びに来てください。お疲れさまでした!」とねぎらいの言葉を寄せた。

4月から、5代目MCを務める22年入社の中原アナは、4月6日放送「麻布十番2024」(15分拡大)から登場。

中原アナは「4月で30年目となる『出没!アド街ック天国』。そのようなすてきな節目に5代目MCとして温かく迎え入れてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。片渕アナから受け継いだ、この歴史あるバトンを大切にし、長年番組を盛り上げてくださっているレギュラーの井ノ原さん、峰さん、薬丸さん、山田さんをそっと支えられるよう、精いっぱい努めたいと思います」と意気込む。

自身の出身は神奈川県で、東京で暮らすようになり2年目とのことで「行ったことのない街、食べたことのないご飯、その街に息づく人たちの表情など、知らないこと、見てみたいもの、食べてみたいものがたくさんあります。ひょっとすると『アド街』で取り上げた街に、私も出没しているかもしれません(笑)。こうした『アド街』を見ると湧き起こってくる、食べてみようかな、行ってみようかなという気持ちは、明日につながる最高の活力だと思います。そんなすてきな土曜日の夜を、視聴者の皆さんと一緒に過ごせるのが今からとても楽しみです。これから、どうぞよろしくお願いします」と期待に胸を膨らませている。

番組を手掛ける森本泰介プロデューサーは、片渕アナに関して「4代目として3年3カ月務めていただきましたが、井ノ原さんとの安定したやりとり、前に出すぎず出演者さんを引き立てる役目、頼もしかったのとともに、本当にありがとうございました。お疲れ様でした」と述べ、「『アド街』が30年目に突入する節目のこのタイミングで卒業することになりましたが、新しい場所での活躍を祈りつつ、『アド街』がさらなる発展をしていけるよう、陰ながら応援してくださいね! たまにはちらっと登場してもらったり、ゲストとして出演! なんてことがあるかも…!?」と添えた。

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