ロシア西部2州、「活発な戦闘地帯」に ウクライナ国防省が指摘

[14日 ロイター] - ウクライナ国防省情報総局の報道官は14日、ロシアのプーチン政権に反対するロシア人の武装組織がロシア領内に侵入しており、ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州とクルスク州が「活発な戦闘地帯」になっているとの認識を示した。

ウクライナを拠点とする「自由ロシア軍団」「シベリア大隊」など3つの武装組織は、両州で武力を用いた作戦を展開しているとの声明を発表。住民に対し、安全を確保するため避難するよう求めた。

ロシア政府は過去に、こうした武装組織をウクライナ軍と米中央情報局(CIA)の操り人形と表現している。

情報総局の報道官は国内テレビに「ベルゴロド州とクルスク州は現在、活発な戦闘地帯になっている。そうした志願兵や反政府勢力が述べているように、彼らは他の選択肢を持たず、プーチン政権に反対して、武器で市民権を守っているロシア市民だ」と述べた。

ベルゴロド州のグラトコフ知事はメッセージアプリ「テレグラム」に「(攻撃を受けた地域にはもう)ウクライナ軍はいないと断言できる。戦闘は他の場所で行われている」と投稿。ただ、同州のコジンカ村が「深刻な被害を受けた」とし、住民が避難したことを明らかにした。

クルスク州のスタロボイト知事はテレグラムで「ウクライナのテロリストはわれわれの領土に破壊工作員を連れ込もうとする試みを止めていない」と指摘した。

© ロイター