「作品が無い」...ドラマの不況でバラエティに向かう俳優たち

ドラマ業界の端境期が始まり、俳優たちの立つ場所も消えている。俳優イ・ジャンウ、ハン・イェスル、コ・ヒョンジョンなど主演俳優たちもドラマ市場の不況にため息をついた。

ドラマ作品が減ると、俳優たちはバラエティとYoutube公演などに自救策を求めている。

多数の週末ドラマに出演してヒットに導き「週末ドラマの王子」と呼ばれていたイ・ジャンウは、「ドラマがすごくやりたい」とし、「懸命に成長しダイエットもし、できることはやる」と打ち明けた。現在週末ドラマを維持している放送局はKBSだけだ。MBC、SBSは「私の恋愛治癒記」(2019)、「和たちのカプスン」(2016)を最後に週末ドラマを廃止した。代わりにミニシリーズ形式の金土ドラマを編成して放送中だが、視聴ターゲットが違うので出演する俳優のキャスティングもそれに合わせるしかない。このような理由で週末ドラマの視聴層に合わせてキャスティングされていた俳優たちは出演の幅が狭まった。

2019年ドラマ「ビックイシュー」以降演技の休息期間を持っているハン・イェスルは、「ドラマ、映画をやりたい」、「俳優として新しい姿であいさつがしたい」と打ち明けた。デビューするなりトップスターとなり、オファー1順位に選ばれていたコ・ヒョンジョンも「作品が入らない」とし、「出演料が減ってもいいからいい俳優たちと一緒にやりたい」と演技に対する渇望を強調した。「ハッピートゥゲザー」、「ロマンス」、「紳士の品格」などに出演し、作品ごとにヒットを記録したキム・ハヌルも同様だ。彼女は「以前はたくさんの作品が入ってきて、『少し休みたい』と言っていたが、今は作品数も減った」とし、「台本が来ることが大切だということを少しずつ感じる」と話した。

ドラマ業界は不況を迎えている。K‐コンテンツが世界的な注目を受け、グローバルOTTが台頭しその成長痛だ。韓国内市場規模に比較し、制作費と俳優たちの急騰し、TVドラマの不振により編成が消え副作用が起きている。

ドラマの作品数が減ると、俳優たちが本業である演技ではなく副業を選び活動を続けている。バラエティからYoutube、ミュージカル、演劇などその分野も多様だ。

ドラマに出演したいと打ち明けた俳優イ・ジャンウもMBC「私はひとりで暮らす」にレギュラー出演しており、Youtubeチャンネルも開設し運営中だ。ハン・イェスルも自身のYoutubeチャンネルでファンたちと疎通している。

上記以外では、俳優ユ・ヨンソクはユ・ジェソクと一緒にSBS「隙さえあれば」のMCを担いバラエティ活動を行っている。女優ハン・ガインはtvN「テントの外はヨーロッパ」を通じて旅行リアリティー番組に挑戦した。チョ・ジョンソクはNetflix新バラエティー番組を通じて歌手としてデビューする。

ある俳優マネジメント会社の関係者は、「現在制作中のドラマが少なくなり、俳優たちの活動にも悩みが多い」とし、「円具をできるチャンスが少なくなり、バラエティー番組や公演など出演できるほかのコンテンツを探している」伝えた。

俳優たちのバラエティー活動が増えると、バラエティー業界でもため息が増えた。タレントの立つ場所を俳優たちと分け合っているためだ。

多数のタレントが所属するあるエンターテインメント社関係者は、「俳優たちのバラエティー進出が増え、タレントたちも悩みが多い」とし、「お笑い番組も消え、バラエティーも減っているのにその場を俳優たちが満たすならタレントはどうするんだ」と打ち明けた。

また他のエンターテインメント会社の関係者は「現在過渡期を経ている制作市場が安定期を探し、俳優は演技へ、タレントはバラエティにとそんな時期が来たら嬉しい」とし、「領域を超え場所を奪うことは減らさなければいけない」とした。

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