結婚してすぐに「アルファード」の購入はコスパが悪い? 子どもができるまでは軽自動車で不自由ないのではと思います……

車購入とライフプランの基本!

トヨタのアルファードの車両価格は、グレードによって以下のように異なります(2024年2月時点)。

__・Executive Lounge(ハイブリッド車 2WD):850万円
・Executive Lounge(ハイブリッド車 E-Four):872万円
・Z(ハイブリッド車 2WD):620万円
・Z(ハイブリッド車 E-Four):642万円
・Z(ガソリン車 2WD):540万円
・Z(ガソリン車 4WD):559万8000円__

アルファードの購入にあたっては、諸経費を含めて最低でも約600万円が必要です。

アルファードに限らず、車を購入する際には「購入するタイミングは適切か」「予算設定に無理はないか」「購入方法は一括かローンか」などを考えなければなりません。車が生活に必要であるという前提を満たしたうえでは、結婚や出産などのライフイベントは車の購入を検討するのによいタイミングといえるでしょう。

ただし、見栄や「なんとなく」という曖昧な動機では、そもそも車を購入すべきではありません。不要な買い物は無駄遣いにあたるため、車を購入する際には「なぜ買うのか」という目的を明確にしましょう。

車が必要である場合、近年は車の本体価格が値上がりしていることから、無理のない予算設定をする必要があります。あわせて、車両価格だけでなく税金や保険料、ガソリン代をはじめとしたメンテナンス費用なども考慮しましょう。

アルファードを新車購入するなら、「新婚当初」と「3年後」のどちらがお得?

アルファードを新車で購入する場合に、「新婚当初に購入」と「新婚当初は軽自動車を購入し、3年後に買い替え」では、どちらがお得になるのかシミュレーションします。

軽自動車の年間にかかる維持費は車種によって異なりますが、おおむね33万~47万円程度に収まるケースがほとんどです。一般乗用車の年間にかかる維持費も車種によって異なりますが、おおむね50万~75万円程度が相場です。

そこで、今回のシミュレーション条件は以下とします。

__・軽自動車の新車購入価格は200万円
・軽自動車の年間維持費は45万円
・アルファードの新車購入価格は600万円
・アルファードの年間維持費は70万円
・3年後・5年後にどうなっているか__

・3年後:新車のアルファード購入費用600万円+年間維持費210万円(70万円×3年)=810万円

・5年後:新車のアルファード購入費用600万円+年間維持費350万円(70万円×5年)=950万円

・3年後:新車の軽自動車購入費用200万円+軽自動車年間維持費135万円(45万円×3年)+新車のアルファード購入費用600万円=935万円

・5年後:新車の軽自動車購入費用200万円+軽自動車の年間維持費135万円(45万円×3年)+新車のアルファード購入費用600万円+アルファードの年間維持費140万円(70万円×2年)=1075万円

上記のように、今アルファードを購入することは、コストパフォーマンス的に悪いとはいえません。3年後にアルファードへ買い替えたほうが、トータルでかかるコストは高くなっています。

確かに、子どもがいない二人暮らしで7人用のアルファードを購入する行為に対して、「もったいない」と感じやすいでしょう。しかし、計算上は必ずしも「最初は軽自動車を購入して、3年後に買い替えるほうが得」とはいえません。

まとめ

結婚して間もない二人暮らしのときに、7人乗りのアルファードを購入するのは「もったいないのでは?」と感じることもあるでしょう。車のサイズを持て余すことから、「出産して家族が増えてから買い替えればよいのでは?」と考えるのも無理はありません。

しかし、長期的に見ると、数年後にアルファードへ買い替えるよりも新婚当初からアルファードを購入したほうが安く済む可能性が高いです。車のサイズ感や初期費用などの印象だけで判断するのではなく、客観的な数字を用いながらシミュレーションすることが大切です。

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ アルファード

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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