五輪=パリ大会、対ドローン部隊が協力 空の安全確保へ

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[ベリジービラクブレー(フランス) 14日 ロイター] - 今夏のパリ五輪における重要な課題の一つに安全対策が挙がる中、大会側は軍などでつくる対無人機(ドローン)部隊の協力を得て大会の安全確保に備えるつもりだ。

パリ郊外ベリジービラクブレーの軍事基地には、警察、国家憲兵隊、陸軍が協力してドローンによる脅威を封じ込めるためのドローン対策調整センターが設置されている。

五輪でドローン対策を担当するアルノー・ブルギニョン将官は、記者団に「ドローンは抗議デモに使われることもあれば、テロ目的で使われることもある。われわれはこれまでにドローンを他の目的で使用したり、武器に変えることが容易であることを見てきた」と述べた。

五輪期間中、上空の様子は監視され、レーダーや会場にいる警官らから送られる写真でドローンを識別することが可能となる。ドローンの一部は脅威のない「味方」として識別され、その他は対ドローン用重装ユニットにより無力化されるという。

ドローンの無線信号妨害やレーザーによる撃墜が可能な対ドローン用ライフルも活用する計画だ。

五輪は7月26日から8月11日まで開催される。

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