指定難病・潰瘍性大腸炎の治療薬の新製造ラインが完成!生産量は従来の3倍に

指定難病の潰瘍性大腸炎の治療薬として使われている「エンティビオ」。

この薬、武田薬品の光工場で製造されていて、2022年度には全世界でおよそ7000億円を売り上げた会社のトップ商品です。

このたび新たな製造ラインの完成したと言うことで6日、初公開されました。

武田薬品工業、光工場。厳重なセキュリティーの先にあったのが1月から稼働が始まったエンティビオの新しい製造ラインです。

(記者)「長さはなんとおよそ80メートルという生産ラインですが、菌を寄せ付けない工夫もされています。」

エンティビオの製造には無菌状態であることが必要。新たな製造ラインではDXを活用し生産を管理。人が製剤に直接触れないようにしています。

(担当者)「人の介在を限りなく減らして無菌状態を担保する。トラブル時に使用できるグローブは用意しているが基本的には使いません。」

潰瘍性大腸炎の患者は現在、国内で29万人以上いるとされています。

光工場では2018年からエンティビオの製造を始めていますが、この新たなラインが出来たことで生産量は、従来の3倍となったということです。

(担当者)「現在エンティビオを使用する患者さんは年々増え続けています。今後、光からグローバルにということを目指して、光工場の生産量増大を持って多くの患者さんに貢献したい。」

新たな製造ラインの初出荷は来月以降を予定しています。

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