中国ラオス鉄道、利用者数が延べ3千万人突破

中国ラオス鉄道、利用者数が延べ3千万人突破

雲南省昆明を出発する中国ラオス鉄道の国際旅客列車でラオス行きの乗車券を見せる観光客。(2月14日撮影、昆明=新華社記者/胡超)

 【新華社昆明3月15日】中国の国有鉄道会社、中国国家鉄路集団は14日、中国ラオス鉄道の利用者数が12日時点で延べ3020万人に達したことを明らかにした。貨物輸送量は3424万トンで、うち越境貨物は780万トンを超え、国際黄金ルートとしての役割がますます顕著になっている。

 1日当たりの旅客列車運行本数は、中国区間で開業当初の35本から51本に、旅客輸送量も2万人から最多で10万3千人に増え、ラオス区間では4本から12本に、旅客輸送量が720人から最多で1万2808人に増加した。2023年4月13日に雲南省昆明とラオスのビエンチャンを結ぶ国際旅客列車は開業して当日到達を実現。利用する越境旅客は87カ国・地域からの15万5千人を超えている。

 1日当たりの越境貨物列車運行本数は開業当初の2本からピーク時の20本に増え、今年1月1日から3月12日までの越境貨物輸送量は前年同期比33.9%増の106万4千トンに達した。鉄道部門は「中国ラオス鉄道+中欧班列(中国-欧州間の国際定期貨物列車)」などの新しい国際輸送モデルを積極的に模索しており、ラオスやタイなどの国から欧州までの鉄道直通輸送時間を15日間にまで短縮する。

 鉄道による越境輸送貨物品目も開業当初のゴムや化学肥料、日用品など10数種から、電子機器、太陽光発電関連製品、通信機器、自動車など2900種余りに広がった。貨物輸送はラオス、タイ、ベトナム、ミャンマーなど12の「一帯一路」共同建設国と中国の31省・自治区・直轄市の主要都市に及び、ビエンチャンと昆明間の物流コストは鉄道開業前に比べ40~50%低下し、沿線のさまざまな産業の能力向上・高度化、国際的な経済・貿易往来を促進している。(記者/丁怡全、徐語)

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