後陣痛は意外とつらい…!?悪露のトラブルはどうやってチェックする!?会陰の傷を乗りきるには【専門家監修】

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お産を終えた産後ママの体にはいろいろな症状が起こりがち。今回はその中でも“悪露のトラブル”、“つらい後陣痛”、“響く会陰の傷”をピックアップ。その乗りきり法について、芥川バースクリニックの助産師・鳥越さんに教えてもらいました。赤ちゃんを健やかに育てるためにも、ママの健康はとても大事。自分の体、ねぎらってくださいね。

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悪露のトラブルって?

悪露とは、産後の腟(ちつ)からの排出物のこと。お産直後から出るので、産褥(さんじょく)パッドや生理用ナプキンをあてて対処します。最初はたくさん排出されますが、時間がたつにつれて量も色も落ち着き、産後1カ月ごろにはほとんどなくなります。万が一「真っ赤な鮮血が続く」「急に量が増えた」「においがいつもと違っておかしい」などが起きたときは、トラブルの可能性が。産院に相談をしましょう。

【悪露のトラブルはこうして気づく!】産褥パッドや生理用ナプキンの交換時には異常がないか必ず確認

トイレで悪露を観察し、異常をいち早く察知。赤ちゃんのお世話で忙しく、自分のことは二の次となりがちですが、 3時間に1回はあてた生理用ナプキンなどを交換し、悪露の状態をチェック。異常が現れたら、すぐ気づけるようにしましょう。

後陣痛がつらい!

後陣痛とは、子宮が妊娠前の元の大きさに戻ろうと収縮するときに起きる痛み。母乳を飲ませると、オキシトシンというホルモンが出ますが、このオキシトシンに後陣痛を引き起こす作用があるので、授乳中はとくに痛みを感じやすいでしょう。時間がたつにつれて治まりますが、つらい場合は我慢しなくて大丈夫です。

【つらい後陣痛はこうして乗りきる!】痛み止めの薬を使う

お産直後の入院中は、とくに後陣痛が強まる時期です。入院先で鎮痛薬を処方してもらえないか相談してみましょう。

【つらい後陣痛はこうして乗りきる!】痛みのあるところを温める

生理痛や出産のときに経験した本陣痛と同様、痛みのある腰や下腹部などをカイロや湯たんぽで温めると、痛みが和らぎます。

響く会陰の傷

お産のときに切った(または裂けた)会陰。最近は溶ける糸を使って縫合することが多いため、そのまま体内に吸収されていきますが、直後は傷が痛んだり、引きつれ感があったりすることも。これらの症状は2週間程度で落ち着いていくものの、もしも脈打つような痛みがあったり、腫(は)れたりするなら、産院を早めに受診しましょう。

【響く会陰の傷はこうして乗りきる!】円座クッションを敷いて座る

座ったときの痛みが気になるなら、真ん中がくりぬかれたドーナツ形の円座クッションを使うのがおすすめです。

監修/芥川バースクリニック助産師 鳥越敦子さん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

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出産のダメージが残った体で、慣れない育児をするのは本当に大変ですね。今回、紹介した乗りきり法で少しはラクになりますように。何かトラブルを感じたときは、迷わず産院に相談してください!

参考/『初めてのひよこクラブ』2024年春号「産後の体の″痛い”&”つらい”! どう乗りきる?」

●記事の内容は2023年12月の情報で、現在と異なる場合があります。

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