カンボジアで地雷処理のNPO、円安で活動危機に CFで資金募る

地雷や不発弾を処理するIMCCDの高山良二理事長=2023年10月、カンボジアバッタンバン州チャーテアル村(高山理事長提供)

 カンボジアで地雷処理や地域復興支援活動に取り組む認定NPO法人「国際地雷処理・地域復興支援の会」(IMCCD、愛媛県松山市)の活動が危機に陥っている。長引く円安の影響で、日本から送金する活動資金が目減り。活動継続に向け、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。5月30日まで。

 高山良二理事長(76)=宇和島市出身、愛媛新聞コラム「ぐるっと地球 カンボジアto愛媛」連載中=によると、日本から活動資金を送っているが、現地通貨の米ドルへの換金時、1ドル150円前後では3分の2程度の価値になる。IMCCDは、国の地雷除去実施機関との共同事業で活動を展開しているが、同機関への契約費の支払いが滞れば活動できなくなり、支払いには、約700万円が必要だという。

地雷の処理などを行うIMCCDの高山良二理事長(右)ら=2月、カンボジアバッタンバン州チャーテアル村(高山理事長提供)

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