わたしらしく生きる 仕事と家庭両立の極意

美容にも様々な分野がありますが、これから取り上げるのは、お客の要望に応えてその目元を美しくする「アイリスト」と呼ばれる専門家です。2人の子どもの母親でもある、その女性の仕事ぶりを取材しました。

「最終決戦スタート!」

3月13日、広島市内であった美容技術のコンテスト。

全国から予選を勝ち抜いた12人が、ネイルとまつげのふたつの部門に出場しました。「つけまつ毛」の妙技を披露するのは、アイリストの石田さんです。石田さんは、広島市安佐南区の「まつ毛サロン」で、2020年から店長を務めています。

■石田さん

「これはエクステ(つけまつげ) をつかむツイーザーというものなんですけど、先が私が使うものは細くなっていて10本以上いろんなものを使ってこれにたどり着いた」

美容師としてこの世界に入った石田さん。子ども2人の出産を経て、目元を扱うアイリストに転身しました。

■石田さん

アイリストの魅力「はじめから終わりまですべて自分で担当させていただける責任感ですね」

2年以上通っていると言う常連客は…。

■お客さん

「施術が早いのと、早いのに丁寧ですごくキレイに仕上がっている」

当初はパートタイマーとして働いていましたが、時短勤務の正社員となり、その後2つの店舗で店長に昇進。予約の合間を縫って自宅に戻り家事や育児に当たるなど、仕事と家庭を両立しながらのコンテスト挑戦です。

勤務する会社は、約100店舗を全国展開。石田さんは、所属する450人の中から初めてコンテストのファイナリスト12人に選ばれました。

テーマは「春を表現するカラーエクステ色のつけまつげ」。制限時間60分で、審査員やカメラが行き交うふだんとは違う雰囲気の会場で手早く正確な個性表現を求められます。桜のピンク色。空のブルーの間に紫色を入れて、春らしさを表現したといいます。

そして、審査の結果は…。

「大分エリアの田中さんです」

惜しくも優勝はならず。しかし、売り上げや客のリピート率など日頃の成績を評価する年間表彰で、2つのトロフィーを受け取りました。

■石田さん

「今の仕事はたくさんの人と関わるいい機会なので。感動してもらえたり感謝されたりお家にいい気分で帰れるのでやりがいがある。これから大人になっていく子どもたちに背中を見せる意味でも良かったと思います」

(2024年3月14日放送)

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