進む芸人の「YouTuber」化! TVとYouTubeではどちらがもうかるの?

TVとYouTubeはどちらがもうかるのか

まず、TVに出演することで得られる収入は、統計データが公表されていないため、正確な金額を知ることはできません。出演する番組や出演者の人気度などによっても金額には差があるため、一概にはいえないでしょう。

事務所に所属している場合は、事務所から給与が支払われますが、ほとんど収入が得られない人もいれば、高収入を得ている人もいます。また、出演する番組本数などによっても変動があるため、安定した収入を得られるとは限らない点に注意が必要です。

一方、YouTubeに動画をアップした場合の収入は、「再生回数×1再生あたりの広告収入」で算出できます。しかし、1再生あたりの広告収入がいくらかは、各チャンネルの動画ごとに自動で割り当てられていて、具体的な金額の情報は公開されていないため、詳細を知ることができません。

YouTubeは「登録者数が多いと収益が多い」と思う人もいるかもしれませんが、広告収入はチャンネル登録者数で左右されるものではなく、再生回数が重要になる点に注意が必要です。そのため、チャンネル登録者数は5万人であるものの、チャンネル登録者数が20万人の人よりも収入自体は多いというケースも考えられます。

YouTubeで収益を得る方法は

YouTubeで動画を配信し、収入を得る場合は、あらかじめ定められている条件を満たしてYouTubeを収益化することが必要です。

YouTubeを収益化するための条件としては、チャンネルの登録者数が1000人以上いることや、直近12ヶ月の動画総再生時間が4000時間以上、または、直近90日間のショート動画の視聴回数が1000万回以上であることなどが掲げられています。

芸能人や芸人など、知名度が高い人ではすぐに高収入を得られると考えがちですが、一概にはそのように言えない点に留意しなくてはいけません。TVで人気がある人でも、YouTubeではチャンネル登録者数は多いものの、再生回数が伸びないというケースもあります。

TVとYouTubeでは需要に違いがあるため、YouTubeで収益を得るためには視聴者のニーズを満たす動画を配信できるかどうかが重要です。例えば、TVでは分からないギャップを見せることで、YouTubeでも人気を集められる可能性があるでしょう。

知名度だけで勝負するのではなく、自分の普段見せないリアルな姿を見せるなど工夫することで、再生回数の増加が期待できます。

TVとYouTube、どちらがもうかるかは一概にはいえない

TV出演とYouTubeで動画を配信する場合、どちらがもうかるかについては、前者では知名度や出演本数、後者では再生回数など、さまざまな要因によって異なるため、一概にいうことはできません。

TVで人気があるからといって、YouTubeでも再生回数が多くなるというわけではないため、注意が必要です。両者ではそれぞれ視聴者のニーズが異なるため、どちらで活躍するにしても個人の差は大きいでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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