絵手紙を知ってもらおうとフランスを訪問した上武大の渋谷朋子理事長と学生らが14日、群馬県高崎市の同大高崎キャンパスで海外研修報告会を開いた。
同大は絵手紙の普及に力を入れており、日本絵手紙協会創立者で昨年亡くなった小池邦夫さんが、同大の手がき文化研究所長や客員教授として指導していた。学生と教職員ら13人が2月5~11日にパリを訪れた。
現地では7日にパリ日本文化会館でワークショップを開き、市民らに絵手紙を教えた。筆の持ち方や色の塗り方などから始め、交流を深めた。ビジネス情報学部4年の丹野桃世さんは「フランス語を交えて話しかけたら、片言の日本語で応じてくれ、距離が一気に縮まった」と振り返った。
研修は海外に文化を発信するとともに、学生により絵手紙に親しんでもらおうと行っている。コロナ禍などで7年ぶりに実施した。