老舗栗菓子店・小布施堂の新しい制服のデザインを、高校生が担当しています。
ファッション業界を目指す学生にとって、貴重な体験となっています。
■大橋一華さん
「ベストの(裾の)形を丸めることもできると言われて、どちらの方が合うか…」
大橋一華さんは屋代南高校ファッションデザインコースをこの春卒業します。
老舗栗菓子店・小布施堂の長野駅構内にある店舗で着用される、新しい制服のデザインを担当しています。
■小布施堂・滝澤真紀 常務
「今回は地元のデザインを勉強している学生さんがいるので、ぜひ学校に新しい試みとしてお願いしたいと思ってお声がけした」
デザインを手がけるのは大橋さんと同じくこの春卒業した小林ほのかさんの2人。1年生から3年生が寄せたおよそ50案のうち2人の案が選ばれました。ファッション業界を目指し、数々の服をデザインしてきた大橋さんにとって、今回のプロジェクトは大きなチャンスです。この日は2回目のサンプルチェック。自ら着用して着心地などを確認します。前回からデザインを大きく変更しました。
Q前回から今回にいくのにこだわったのは?
■大橋一華さん
「私はプリーツを特にこだわって」
スカートの折り目・プリーツを細くすることで動きが出やすく柔らかい印象に。プリーツではない生地を重ねることでデザイン性もUPしました。ただ、気になるところもあったようで…
「そうなるとやはりベストの色だね。」
■大橋さん
「うーん…色ですね。」
いがぐりをイメージした黄緑色を入れてほしい、というのが小布施堂からのオーダー。
しかし…
■フレックスジャパン開発チーム・堀内恵理香さん
「茶色とかだと何パターンもある中で黄緑って何パターンもある生地ってなかなかなくて…色味が限られてきちゃって」
制作に協力するアパレルメーカーフレックスジャパンの担当者も含め、最終案に向けて試行錯誤。もう少し柔らかい色味にすることで意見がまとまりました。
■大橋一華さん
「将来の夢は自分のブランドを持つことなんですけど、(今回のプロジェクトは)本当にだいぶ夢に近づく部分もあって、とてもうれしいです」
卒業後は大阪の服飾専門学校に進学するという大橋さん。6月ごろを目指す完成品のお披露目までもうひと踏ん張りです。