橋岡大樹、ルートンでの初スタメン試合は悪夢の結末に…現地メディアは「ソランケに翻弄され、セメニョに容易にかわされ…」と酷評

現地時間3月13日に行なわれたプレミアリーグ第17節の延期分であるボーンマス戦で、ルートン・タウンは前半で3点を先取しながら、後半に4ゴールを献上してショッキングな逆転負けを喫した。

このアウェーマッチで、1月に加入した橋岡大樹は初めてのスタメン入りを果たし、最終ラインに並んだが、50分にマークしたドミニク・ソランケに振り切られて追撃のゴールを許すと、62分には混戦でイリア・ザバルニに競り負けて2失点目、さらに64分にはドリブルで仕掛けてきたアントワーヌ・セメニョにかわされてゴールネットを揺らされ、68分に交代でベンチに退くことを余儀なくされている。

データ専門サイト『WhoScored.com』による、ボールタッチ27回、パス18本(成功12本)、ドリブルで抜かれた回数3回、空中戦6回(勝利3回)、タックル4回(成功1回)、クリア3回、ボールロスト1回というスタッツからも、日本人選手の苦労ぶりが窺えるだろう。

ロブ・エドワーズ監督は、ダメージの大きな敗北を喫した後、「ここで選手を非難するつもりはない」としながらも、「我々は守備面で、十分にデュエルに対処できなかった。個々のミスがあり、1対1の場面で拙さを見せた。最初のゴールでボーンマスを勇気づけてしまい、彼らの走りやパワー、前進に対処できなかった。非常にフラストレーションを感じている。4つの失点は、いずれも回避できたものであり、それぞれにつき3から4つのミスがあった」と語っている。
プレミアリーグの公式サイトは、ボーンマスの1点目を「ソランケが見事な個人プレーを披露。彼は橋岡からボールを守るために素晴らしい強さと技術を示し、彼をかわしてボールを軽く浮かせ、GKトマス・カミンスキーを越すシュートを決めた」、3点目を「セメニョが橋岡をかわしてニアポストからボールを叩き込んだ」と、それぞれボーンマス側の視点から伝え、ホームチームの選手の上手さを強調した。

現地メディアの反応を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、ボーンマス戦の3点目を「セメニョが得意とするカットインで橋岡がかわされた」と綴り、10点満点の採点では両チーム単独最低の「4」を、この日本人選手に与え、英国公共放送『BBC』は、以下のように橋岡のプレーを総括している。

「日本代表のDFでもある橋岡は1月にルートンに加入し、このボーンマス戦で初めてプレミアリーグでの先発出場を果たしたが、ソランケに翻弄されてホームチームに最初のゴールを挙げられ、その後はセメニョにも容易に抜かれて同点ゴールを許してしまった」

日刊紙『THE Sun』は「橋岡は後半に苦しんだ」と報じ、ルートンの地元紙『Luton Today』は、「ボーンマスは明らかに橋岡を狙っていたようで、ルイス・クックが右に瞬時にパスを出し、セメニョにパスを送ると、彼は日本代表選手を切り裂き、ゴール右下隅に叩き込んだ。これでエドワーズ監督は戦術的な切り替えを行ない、橋岡を外して4バックに切り替え、相手の攻撃の流れを抑えようとした」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部

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