遼東湾で越冬するゴマフアザラシ、個体数20%増―中国

ゴマフアザラシの個体数は年ごとに増加しています。

中国の国家一級保護動物に指定された西太平洋ゴマフアザラシは中国の海域で繁殖する唯一の鰭脚(ききゃく)類の海洋哺乳動物です。世界にはゴマフアザラシ繁殖区が8カ所あり、渤海遼東湾の結氷区は最も南にある1カ所です。ゴマフアザラシは毎年の冬になると、渤海海峡を通過して遼東湾結氷区に入って繁殖し越冬します。

ゴマフアザラシは近年、社会全体の注目を集めつつあります。保護区では、人の活動によるゴマフアザラシとその生息地への干渉をできるだけ減らし、密漁などの違法行為を断固として取り締まるなど、管理に力が入れられています。

ゴマフアザラシの個体数は年ごとに増加しています。遼寧省盤錦市湿地保護協会の観測によれば、ゴマフアザラシが最も多く集まる遼河河口の場合、2021年には181頭、2022年は253頭、2023年は302頭と個体数が増えてきました。現在進められている春季の調査統計によれば、今年の個体数はさらに20%増加すると見られています。(提供/CRI)

© 株式会社 Record China