逃亡犯の定義、半年の制限に批判

立法会の「維護国家安全条例草案」委員会は3月11日、4日目の会議を行った。12日付香港各紙によると、法案では保安局が「関連逃亡者を特定」し資金制限などを行う権限を持ち、逃亡者の条件として「裁判所が令状を発行してから6カ月後」と明記されている。これについて多くの議員は、期限は不必要であり、逃亡準備の余地を与える可能性があると指摘。選挙委員会選出の管浩鳴・議員は「私は牧師だが、彼ら(役人)は私よりも慈悲深い」とまで述べた。保安局の●炳強・局長はこの措置について、関係者に逃亡の代償を知らせ、香港への帰還と自発的な出頭を呼び掛けるためだと説明したが、「牧師がそう言うならもっと真剣に再検討してみます」と述べた。

元保安局局長で新民党の黎棟国・議員は、6カ月ルールは全く不要で、「なぜこの段階で敵を麻縄で縛り付けなければならないのか」と述べた。 委員会の陳克勤・副主席も、当局者は「菩薩心」が強すぎるとし、国家安全を危険にさらす者は「殺人者や放火犯よりも悪い」と述べ、法執行を容易にするために6カ月の期限を削除するよう提案した。新民党の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)主席らはプロセスと簡略化して6カ月を待たずに逃亡者とすることを提案した。【●=登におおざと】

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