官製談合防止法違反の罪などに問われている岡山刑務所の元刑務官に懲役3年・執行猶予4年の判決【岡山】

岡山刑務所の入札情報を漏らしたとして官製談合防止法違反の罪などに問われている元刑務官ら、2人の男の裁判です。岡山地裁は、元刑務官に対し懲役3年・執行猶予4年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、岡山刑務所の元刑務官、倉田容行被告と広島市の機械メーカー社員、若原久稔被告です。

判決によりますと、倉田被告は、おととし(2022年)7月に行われた岡山刑務所の刑務作業用機械の一般競争入札をめぐり、予定価格に近い金額を事前に若原被告に教えて落札させ、その見返りとして、複数回に及ぶ飲食接待などを受けたとして、加重収賄の罪などにも問われています。また、若原被告も贈賄の罪などに問われています。

きょうの判決公判で、岡山地裁の本村暁宏裁判長は「市民の信頼を大きく失墜させた罪は重い」としながらも、「職を失うなどの社会的制裁を受けたことなどを考慮し、今回に限り、更生の機会を与えるのが相当」とし、倉田被告に対し懲役3年、執行猶予4年若原被告に対し懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

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