【阪神大賞典/追い切り診断】テーオーロイヤルに迫る高評価「A」 「2週前→1週前→最終とグングン良化」

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■ディープボンド

【中間調整】過去に阪神大賞典は2勝(2021年、2022年)。天皇賞・春では3年連続2着。日本トップクラスのステイヤーが悲願の春天制覇を念頭に、4年連続で阪神大賞典に参戦となる。有馬記念からのローテがこれで3戦目。帰厩時期、調教開始時期もほぼ同じで、2月22日のウッド単走を皮切りに順調な乗り込みが進んでいる。1週前のCW併せ馬では今回初コンビを組む岩田望騎手が跨り、8馬身ほど先に行く古馬1勝を猛然と追走。きっちり差し切って半馬身先着でゴール版を迎えると、そこからも気を抜かさないよう1角あたりまで鞍上が負荷を掛けていた。

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【最終追い切り】レース当週も岩田望騎手が騎乗。総仕上げの今週はテンションを上げ過ぎないよう、CW単走で追われた。ベテランなりに気負い過ぎず、バランスの取れた走りで直線へ。反応にズブさがあるのはいつものことで、ラスト1Fできっちりギアを上げて1F11秒5(一杯)でまとめた。

【見解】帰厩時に相当太かったのか、これまで1週前、最終だったCW追いを4週前の段階からスタート。併せ馬で珍しく遅れてしまったように2週前の時点でまだ重苦しさは感じさせていたが、そこからグングン良化。1週前もゴールを過ぎてから追ったことでさらに良くなったようで、今週は例年と変わらぬ姿を見せていた。順調そのものであり、3度目のVがあって驚けない。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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