中国、IPO・上場企業・証券会社規制を強化へ 信頼回復目指す

[上海 15日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は15日、株式上場、公開企業、引受会社の監督強化に向けた一連の規則を発表した。投資家の信頼回復を目指す。

規制当局は企業の過剰な資金調達を防ぐため新規株式公開(IPO)申請をより厳しく審査し、証券詐欺や会計操作を厳しく取り締まるほか、上場企業に増配や自社株買いを奨励し、市場価値管理の強化に向けた具体的な措置を講じるよう促した。

主要株価指数の構成銘柄には株価低迷時の自社株買い計画策定を義務付ける。大株主が違法に保有株を減らすことも防止する。

IPO市場で流通市場の状況を考慮した「カウンターシクリカル(逆周期)調節」を採用し、上場候補企業の立入検査も強化する。

証監会の李超・副主席は記者会見で、中国の資本市場を「安全で、良く規制され、透明性があり、開放的で、活気があり、強靭性のある」ものにするのが目標だと語った。

証監会はまた、証券会社と投資信託会社の健全な発展を促進するとして、拝金主義、浪費、快楽主義、「富の誇示」に警告を発した。

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