ハースに抑え込まれ厳しいレースに。一方で「競り合いが多く改善点が見つけやすかった 」とオコン/F1第2戦

 アルピーヌF1のエステバン・オコンは、“チャンスを狙っていた”先週末のF1第2戦サウジアラビアGPのレースと、ライバルと接戦を戦う機会があったことで、問題のある2024年型マシン『A524』が改善を必要としている点をチームが特定するのに役立ったと語った。

 開幕戦バーレーンGPと同様に、オコンとチームメイトのピエール・ガスリーは下位グループで予選を終えたが、サクヒールと違って少なくともグリッドの最後列を回避することはできた。決勝レースでは、ガスリーはトランスミッショントラブルにより1周目にリタイアしたが、オコンはハードタイヤでの長い第2スティントを走ることでいくつか順位を上げ、17番手から13位に上がった。

 これにより、オコンはより速いマシンのグループに入ることができ、彼と彼のチームはマシンの相対的なパフォーマンスを比較して、A524の欠点に関する役に立つ情報を収集する機会を得ることができた。

2024年F1第2戦サウジアラビアGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

「チャンスを狙うレースだと思う。そう呼ぶべきだ」とオコンは語った。

「ケビン(・マグヌッセン/ハース)がペナルティを受けたので、ある時点で僕たちは事実上10番手まで上がっていたと思う」

「僕たちは自身の道を進み、戦い続けた。多くのバトルがあった。でも結局のところ、それだけでは十分ではなかった。維持できないところまで来ていた。実際に、僕らはマシンの能力よりも結局速かったが、最後に向かって後退してしまった」

「だから、次のレースに向けて何を改善する必要があるのかは、とても明確だ。他のドライバーとの競り合いが多かったので、バーレーンよりも見つけやすかった。僕たちは引き続き深く掘り下げ、プッシュし続けていく。僕は(今週)ファクトリーにいる予定なので、メンバーたちと解決策を見つけるために推し進めていくつもりだ」

「バーレーンと比較すると、ここでは改善できる点がかなり多く見つかったと思う。でも改善すべき点はまだたくさんあるし、僕たちはそのことを認識している」

2024年F1第2戦サウジアラビアGP エステバン・オコン(アルピーヌ)&アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 オコンは、状況によって自分は速いライバルたちのなかに入ることができたと繰り返した。だが彼らに完勝するという希望は、すぐに打ち砕かれた。

「本当に戦うことはできなかった。僕たちが戦うことができたと言うのはかなり大胆な発言だ。僕たちは何とか彼らの前に出ることができたが、通常のコースと通常の状況でバトルができなければ、僕たちはまだ遅れていると思う」

 マグヌッセンはRBの角田裕毅をコース外でオーバーテイクするという大胆な戦略によって、オコンを含む車列の前に出ることができたが、オコンによるとそのせいで「厳しいレース」になったという。

「厳しいレースだった。でも僕は厳しいレースが好きなので、それについて不満を言うつもりはない。やりすぎだっただろうか? それは分からない」

「FIAはやり過ぎかどうか判断する必要があるが、僕にとってはそうではない。でも、多くのトラフィックが発生して遅れをとってしまったため、トリッキーな状況になった。彼のチームは、(ライバルを減速させるよう要求するなどして)その点に関して彼に対して非常に厳しい態度を取ってきたと思う。控えめに言っても、かなり混沌とした状況だ」

「僕にとってはよいチャンスだった。そうでなければ、おそらく戦うことはできなかっただろう」

2024年F1第2戦サウジアラビアGP ペースを落として走行し、後続を抑えたケビン・マグヌッセン(ハース)

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