河井夫妻による大規模買収事件をめぐり一審で有罪判決を受けた元広島市議の控訴審初公判で、弁護側が求めた「録音テープ」の証拠採用は認められませんでした。
元広島市議の木戸経康被告(68)は5年前の参議院選挙で河井克行元法務大臣から妻の案里元議員を当選させるための報酬として現金30万円を受け取った罪に問われています。
一審の広島地裁では木戸被告に罰金15万円などの有罪判決が言い渡されていました。
控訴審で弁護側は受け取ったものが現金だという認識はなかったなどとして無罪を主張した一方、検察側は控訴棄却を求めました。
また、弁護側が録音テープ7本などを証拠として採用するよう請求しましたが、裁判官はいずれも却下しました。
判決は5月22日に言い渡される予定です。