「メイクはメンタルにすごく影響する」アスリートの「美」を支える“アスリートビューティーアドバイザー”の活動とは?

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。3月9日(土)の放送は、アスリートビューティーアドバイザーの花田真寿美(はなだ・ますみ)さんをゲストに迎えて、お届けしました。

(左から)藤木直人、花田真寿美さん、高見侑里

花田さんは、バドミントンの選手として全国高校選抜団体で3位、インカレに出場するなどの活躍をした後、モデルに転身。ミスユニバース愛知ファイナリスト、World Supermodel Japan関西エリア代表などを経て、アスリートを「美」の面からサポートするアスリートビューティーアドバイザーという新しい職業の確立を目指し、2016年に「Precious one」を設立。現在もさまざまなカタチでアスリートを支援する活動に励んでいます。

◆アスリートビューティーアドバイザーとは?

藤木:「アスリートビューティーアドバイザー」という肩書きは、花田さんが考えられたのでしょうか?

花田:はい。起業するにあたって“自分の強みはなんだろう?”と考えたときに、もともとアスリートだったこと、モデルとしてビューティーを磨いてきたことだと思ったので、“アスリート”と“ビューティー”を掛け合わせて、この肩書きにしました。

藤木:具体的には、どのような活動をなさっているのですか?

花田:現役アスリートの試合のときや、表彰式の前、記者会見のとき、メディア対応時などに現場に行ってメイクのサポートをしたり、選手たちが自分でメイクできるようにメイクレッスンをおこなっています。

藤木:アスリート時代から“美”を追い求めていたのですか?

花田:もともと小中学生のときからオシャレが好きだったのですが、高校では「覚悟があるなら髪を切れ!」と言われて角刈りのような髪型で過ごし、オシャレを求めることを封印していた過去があります(苦笑)。

高見:本格的にビューティーを研究し始めたのは、モデルのお仕事をされた頃からですか?

花田:大学に進学するときには、もう角刈りは卒業していて“大学デビューしてやろう!”って気合を入れていろいろやってみたんですけれど、周りの人に「それはアート?」って聞かれるようなメイクになってしまっていて。

それに(現役時代は)バーベルスクワットで100kgぐらい持ち上げていたのもあって、デニムも履けなくて……そういうオシャレを楽しめないことがありながらも試行錯誤しているなかでモデルに転身して、ビューティーを磨いていきました。

◆生徒から先生、そしてアスリートへ…

藤木:(起業して)実際にどのようなアプローチを始めたのですか?

花田:私は体育会系の大学出身なのもあって、周りに学校の先生の友達が多いんです。そこで、「あなたの教え子たちに、誰かメイクレッスンが必要な人はいない?」と聞いたりして、その教え子たちからスタートしました。

すると「教え子の前に、私たちも!」と先生にレッスンをするようになり、そこから少しずつアスリートに近づいていった、という流れです。

藤木:普段のメイクとスポーツするときのメイクで明確な違いはありますか?

花田:明確な違いで言うと“汗に強い”、あとは、しっかりナチュラルにウェアに馴染むかどうか、というところですね。また、競技を屋外でおこなうのか、屋内でおこなうのか、といったところでも変わってきます。

高見:メイク方法でも変わったりしますか?

花田:例えば、ベースメイクをするときは“スポンジに水を含ませてからリキッドファンデーションを塗る”と、(肌に)フィットして崩れにくくなります。

◆メイクはメンタルにも影響する

藤木:仕事に手応えを感じた瞬間はどんなときですか?

花田:(アスリートと)接していくなかで、表情が変わる瞬間を見ていると“これは絶対に需要があるな”と感じました。特に2017年に「ワールドゲームズ」というオリンピックに採用されていないスポーツ競技の世界大会がポーランドでありまして、それに同行させていただいたときに、(メイクをした)選手たちや行政の方、企業の方々の反応を見て“すごく必要とされている仕事だな”と手応えを感じました。

藤木:(アスリートもメイクをしてもいいという)考えが広がってきていて、“(時代が)変わってきているな”と感じますか?

花田:東京オリンピック・パラリンピックのときに“すごく変わったな”という感覚がありました。というのも、指導者の方々からの依頼や相談が増えてきたんです。

今までは、メイクをした状態で練習に来たら「帰れ!」と言われていたけれども、SNSが普及しているこの時代に、ブランディングも含めて“もうそんなことを言っている時代じゃない”と必要性を感じている指導者の方が増えています。

藤木:アスリートの皆さんは(メイクをしたことで)どんな変化を感じていましたか?

花田:「気持ちのスイッチのオン・オフを入れられるようになった」と言ってくれますし、記者会見のときも「自然と背筋が伸びました」「堂々と発言することができました」というような声をいただいています。

藤木:コンプレックスをカバーすれば、より競技に集中できて、気持ちも乗っていくのではないかと思いますよね。

花田:私もそう思います。やっぱり(メイクをすることで)強気になれたり、積極的になれたりして、メンタルにもすごく影響すると思っています。

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3月9日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年3月17日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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