参政党が大激戦の衆院東京15区補選参戦!3児の母・吉川里奈氏を擁立 次期衆院選への試金石に

参政党が15日、国会内で会見し、衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)の公認候補として、新人で看護師の吉川里奈氏(36)を擁立すると発表した。2020年4月に結党し、2022年7月の参院選で神谷宗幣代表(46)が全国比例で当選し国政政党となった同党にとって、初の衆院選となる。

吉川氏は、衆院東京1区(千代田区、新宿区)での出馬が発表されていたが、選挙区を変更しての補選への出馬となった。「今回の選挙で政治をあきらめてしまった皆さん、同世代のお父さん、お母さんに、もう一度あきらめないで、政治に参加していただきたい。そういった思いで、この15区で頑張って行きたい」と、意気込みを語った。

3児を育てる吉川氏は「子育てをしながら教育や食と健康、いろいろなことに対して疑問に持つことがたくさんあった」と、政治を志した動機を語った。

「参政党は新型感染症のこともそうですし、一丁目一番地に学校教育、教育を改善することを打ち出している政党。昨年できた法律で、多様性を認めるという文化を日本に取り入れる中で小学校の子どもの教育、幼稚園児にも多様性を認める教育は必要なのかということも参政党だけが訴えていました」と、LGBT法などへの問題点を指摘した。

神谷氏は、同党の衆院選初挑戦が東京15区補選になった理由について「個人的には補選ではなく、本選の方でと考えていた。(補選まで)残り1カ月くらいになって、党員の方から補選に候補者を出してほしいという強い要望が上がってきた。国民の皆さんに、参政党のあり方や考え方をみんなで訴えたい」と述べた。

4月28日投開票の衆院3補選について、島根1区と長崎3区については候補者擁立を見送ったことを明かし「全国各地から党員、衆議院に出る予定の方々、皆さん集まって来られると思う。全力で集中してやりますので、結党から4年経ってどこまで衆議院選挙でやれるのかということをみんなでやってみたい、他の党の胸を借りてやってみたいという強い声があった」と、次期衆院選への試金石になるとした。

衆院東京15区補選をめぐっては、共産党が小堤東氏(こづつみ・あずま、34)、日本維新の会が金沢結衣氏(33)、日本保守党が飯山陽(あかり)氏(48)の擁立を決めており、激戦が予想される。

吉川氏は「子どもたちの未来を考えるためには、子育ての中に政治というものを取り入れていただいて、子どもたちが生きていく未来を一緒に考えませんかということを訴えたい。皆さんの考える理想の日本というものを、プラットフォームである参政党を使っていただいて、一緒にいい日本を作っていけるような活動をしていきたい」と力説した。

神谷氏は「最低のラインとして、1万票を目指すということだと思っていますし、2万4000票ですと10%で、供託金が没収されない。小選挙区で勝つということはまだまだ難しいですが、2万4000票というところを大目標として頑張って行きたい」と、具体的な目標を掲げた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

© 株式会社神戸新聞社