遊び人、浮気症、ヒモ体質…。若い頃の未熟な恋愛ならまだしも、30代後半〜40代以降になってもそんなダメンズを選び、付き合いにハマってしまう女性がいます。
どうして「いつまで経っても」「なぜか」ダメンズを好きになってしまうのでしょう?
ダメンズとの付き合いが止められない理由と、ダメンズとの付き合いで心得ておきたいことについて、コミュニケーションライターとして人間関係の悩みを解決に導く筆者がお伝えします。
ダメンズとの付き合いが止められない理由は?
ほかの男性より圧倒的におもしろい
中年以降の年齢で出会うダメンズは、モラハラやDV気質が減り『遊び人』や『ヒモ体質』といった特性を持つことが多いのが特徴です。
そんなダメンズとの付き合いにハマってしまった女性が共通して言っていたことがあります。
「他の男性との付き合いより、断然おもしろいのよ」ということ。
普段の会話も、飲みに行っても、遊びに行っても、他の男性では味わえないようなことがたくさんある…と言います。「他の男性にはない、見逃せない独特の色気がある」という女性もいました。
ある女性は「遊びのお金を切らさないように、思いっきり遊べるように…」と、ダメンズ彼氏が寝ている間にこっそり財布にお金を足してあげてたそうです。
中年以降になると、生活は毎日ほぼ同じことの繰り返し。仕事も、責任やストレスがかかることの方が増え、楽しい刺激もあまり望めない…。そんな日常に楽しい刺激やクリエイティブなことを与えてくれる異性が現れたら、コロリとハマってしまうのかもしれませんね。
共依存の罠…
これは全世代に言えることですが、ダメンズに付け入るスキを与え、付き合いにハマってしまう女性の根本にあるのは『誰かに強く必要とされていないと、自分の価値を確認できない』という感覚です。
そういう女性は、金銭面や精神面で男性に過剰に依存させることで「自分には価値がある」ということを確認しようとします。
このような関係性を“共依存”と言います。
付き合いを続けるうちに精神的に成長し「男性とのこんな付き合いは、もうたくさん!」という感覚になれば、ダメンズとの関係に終止符を打ち、その後は成長した自分に合う男性と幸せな恋愛ができます。
ただ、過去のダメンズとの付き合いが未完了で終わっている人などは、別の男性とまた共依存関係を繰り返そうとするのです。
ダメンズとの付き合いで心得ておきたいこと
得られる幸せは一過性のものである
ダメンズとの付き合いで得られる幸せは、とても強いものかもしれません。ですが、やはりそれは長続きするものではありません。
どんな強い恋愛感情も、いずれは薄れます。そして「男」と「女」よりも、「人」と「人」としての付き合いの面が色濃くなってきます。
人と人としての付き合いにおいて大切なのはなんでしょうか?
色々あると思いますが「信頼できる人かどうか」や「穏やかな気持ちでいられるかどうか」は、大事でしょう。
しかし、ダメンズにはその要素はありません。若ければ精神的に成長して変わる可能性もありますが、中年だとそれも望めません。
どころか、ダメンズとの付き合いが終わる時は、嵐のように、ひどい形で訪れることが多いです。
・独身だと言っていたけど本当は奥さんも子どももいた。
・お金を使い込まれていた。
・突然何も告げずにいなくなった。
などなど…。
終わるときは相当深いダメージを負ってしまうことは覚悟しておいた方がいいでしょう。
「いずれ終わりが来るとは分かっていたが、想像以上に辛く、なかなか立ち直れない…」「別れから10年近く経ったけどまだ忘れられない…」
これは実際に中年期にダメンズとの恋にハマった方の声です。
周囲との関係性に悪影響があるかも
若い未熟な頃の恋愛と違って、中年以降の恋愛は周囲があまり親身になってくれないというのも特徴です。
若い頃は不幸せな恋愛をしていたら、友達が「彼はやめときなよ」と注意をしてくれたり、真剣に話を聞いてくれたり、時には怒ったり、庇ったりしてくれます。
しかし、中年以降となってくると多くの人は恋愛より大事なことがたくさんありますし、他人との境界線もきっちり持っています。あなたのダメンズとの恋愛話には、そんなに真剣に耳を傾けてくれないですし、話を聞いてくれても親身になってくれることはそんなにないでしょう。
「いいじゃないの」「楽しそうね」「それは大変そうだね」などと言いつつも、心の中では呆れられているかもしれません。
「後々揉め事に巻き込まれるのは嫌だから、この人とは距離を置こう…」と内心は思われているかもしれません。
この恋愛に関しては、周囲に告げずに、ひっそりと自分の中にだけ抱えておく方が良さそうです。
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大人の恋愛は自己責任。
なので、自分が思うように判断し行動するのが一番ですが、自分の身に降りかかるリスクや周囲への影響は認識しておいた方がいいでしょう。
いくつになっても身を焦がすような恋愛ができるというのは、素敵なことでもある、と感じます。今後の恋愛の参考になれば幸いです。
(mimot.(ミモット)/ 黄本 恵子)