外国為替取引の投資名目で4000万円余りをだまし取られる 急増する“SNS型投資詐欺”「安易に個人口座へ振り込まないで」と注意呼びかけ

広島市に住む60代の女性が、SNSを通じた外国為替取引の投資名目で、去年から今年にかけて計現金4000万円余りをだまし取られる特殊詐欺事件が発生していたことが分かりました。

警察によりますと、女性は去年11月上旬、SNSで知り合った副業投資家を名乗る人物から、ダイレクトメールを通じて外国為替取引の説明を受け、指定されたアプリをダウンロード。その後、サポートセンターを名乗る人物の指示のもと、23年12月14日から今年3月6日までに、17回にわたり指定された暗号資産用の口座や個人口座に計4650万円を入金したということです。

3月上旬、口座から現金を引き出せないことを不審に思った女性が警察に相談し、発覚しました。

警察庁によりますと、SNSを通じて投資を進める「SNS型投資詐欺」は全国で急増していて、23年の認知件数は2271件、被害額は277億9000万円に上るということです。さらに、1件あたりの平均被害額は、1000万円を超えているということです。

県警は「マッチングアプリやSNSなどで出会った相手に投資話を持ちかけられても安易に個人口座へ振込はしないように」と注意を呼びかけています。

© 株式会社中国放送