横浜・中2自殺、市教委「いじめと認知すべきだった」 防止対策委も機能せず

横浜市立中学校2年の女子生徒がいじめを苦に自殺した問題について審議した横浜市教委の臨時会=15日、同市役所

 横浜市立中学校2年の女子生徒が2020年3月、いじめを苦に自殺した問題で、市教育委員会は15日、学校がいじめと認知しなかったのは誤りだったとし、校長らで構成する「いじめ防止対策委員会」も「機能していなかった」と明らかにした。

 いじめ防止対策推進法は被害者の立場に立って認知し、組織的な対応をするよう求めている。同法に基づく対応をしなかった学校と、指導的立場にある市教委の責任が改めて浮き彫りになった格好だ。

 同日開かれた市教委の臨時会で、第三者組織が公表した報告書が議題になり、教育委員の質問に答えた。 

 報告書によると、女子生徒は数人の男子生徒にからかわれるなどの被害に遭った。相談された担任教諭は男子生徒らを指導し、同じ学年の教員とも共有。対策委にも報告されていた。

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