長友佑都、松木玖生、荒木遼太郎…“代表招集組”を擁す「タレントの宝庫」FC東京は鬼門のアウェー福岡戦で勝利を掴めるか。チーム浮上の鍵は?

DF長友佑都が森保ジャパンに復帰すれば、GK野澤大志ブランドン、DFのバングーナガンデ佳史扶、MFの松木玖生と荒木遼太郎がU-23日本代表に選ばれた。代表招集組5人の他にも仲川輝人や遠藤渓太、ディエゴ・オリヴェイラなど実力者を擁し、「タレントの宝庫」と呼ばれても不思議はない陣容をFC東京は整えている。

実際、今季の新戦力でボランチの高宇洋も「タイトルを獲っておかしくないメンバーだし、Jリーグの中でもトップクラス」とコメントしている。ただ、人材が豊富だからといって勝てるわけではない。今季ここまでのJ1リーグ3試合を振り返っても、FC東京は2分1敗の17位と下位に沈んでいる。

総合的に考えると焦点はやはり、ピーター・クラモフスキー監督の手腕・采配になる。攻撃サッカーを標榜する指揮官が、このタレント軍団をどうまとめるか。チーム浮上の鍵はまさにここにあるだろう。

荒木は「試合を重ねるごとにチームのパフォーマンスは良くなっている」と言っているだけに、次の試合こそ白星を期待したい。ここまで上手くいっているとは言い難い組み立て、崩しの局面でどうボールを動かし、フィニッシュに繋げるか、またエンリケ・トレヴィザン不在(前節のレッドカードで)の最終ラインが踏ん張れるか。良い守備から速い攻撃を繰り出せればゴールチャンスは増えるはずだ。その点では、ボランチコンビが誰になるかは注目ポイントのひとつになる。

次節(3月16日)の相手はアビスパ福岡。福岡のアウェー戦は鬼門で、ここで勝つか、負けるかで大違い。今季のFC東京の行方を占ううえで重要な一戦になるだろう。

タレント軍団のプライドを示したい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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