フォークリフト後進中、上がったままの別のフォークが腰に刺さり死亡 資格ない別の従業員が運転、降下処置せず 管理業者の副社長ら書類送検 鹿児島労基署

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  鹿児島労働基準監督署は15日、労働安全衛生法(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、鹿児島市谷山港3丁目の加工食品の管理業者と、同社副社長の男性(63)を鹿児島地検に書類送検した。

 送検容疑は2022年10月14日、同社倉庫で資格のない従業員男性に最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転させ、危険防止措置を取らせていなかった疑い。従業員男性は袋入りの冷凍サツマイモを運搬中に最低降下位置まで下げるべきフォークを、床から1.2メートルに上げたまま停車し運転席を離れていた。

 別のフォークリフトを運転していた男性=当時(67)=が、上げた状態のフォークにバックで激突、腰に刺さり出血性ショックで死亡した。

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