地域企業の新規事業創出支援 北日本銀行

 北日本銀行(石塚恭路頭取)は、東京都の大手コンサルタント会社と連携し、地域中核企業の新規事業創出をサポートするプログラムをスタートさせた。県内の企業と全国のスタートアップ(新興企業)を結び、比較的短い期間での事業創出を目指す。

 地域中核企業とスタートアップとの協業をサポートし、岩手発のビジネスモデル創出と人材育成を目的にプログラムの実施に乗り出した。ノウハウの蓄積や、県内スタートアップの定着に向けた成長の環境づくりも目指す。

 プログラムに参加する企業は小売業のマルカン(花巻市)、食品卸売業の中村商会(北上市)、配管工事業の近藤設備(西和賀町)、総合印刷業の川嶋印刷(一関市)の4社で、スタートから短期間で新規事業の創出を目指す。

 参加企業は、5月下旬に新しいビジネスモデルに関するテーマを決めた上で、スタートアップとプランを練り上げ、実証実験を行うなどして事業化するかどうか判断。10月下旬に成果を報告する。

 同行営業統括部の漆田学調査役は「中核企業にスタートアップとの連携のノウハウが残れば、より県内のスタートアップも盛り上がると思う。伴走支援の形としてチャレンジし、地域のスタートアップを盛り上げ、企業が定着し、経営し続けられる土壌づくりにつなげたい」と話している。

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