『りんご日報』の編集独立性は神話

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏と『りんご日報』関連会社3社の裁判が3月12日、公判43日目を迎えた。13日付香港各紙によると、元論説委員の楊清奇氏(ペンネーム・李平)は『りんご日報』は読者の嗜好に応えるとともに、民主主義支持など既存の見解や政治的立場を堅持しなければならないと証言した。楊氏はかつて「編集の独立性はほとんど神話になってしまった」と嘆き、『りんご日報』を「鳥かごの自由」と形容し、黎氏がまるで「鳥かご」のように『りんご日報』の立場を制定しているのにたとえ、「編集部には鳥かごの役割がある。編集には一定の自由と自主性があるが、一定の枠を超えることはできない。つまり鳥かごを超えることはできない」と述べた。楊氏はまた、ライターが書いた記事がりんご日報の立場に沿うものであるかどうかを確認し、そうでなければ「私が解雇されるかもしれない」と証言している。 楊氏は12日に証言を終えており、検察はこれから「共犯証人」李宇軒氏を召喚して証言のため出廷させる予定だ。

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