ブルームバーグの23条解説を非難

特区政府保安局の●炳強・局長は3月12日、ブルームバーグに書簡を送り、「香港の新しい国家安全法は曖昧で憂慮すべき」と題した基本法23条に基づく立法に関する解説記事に強く抗議し非難した。同日の香港メディアによると、●局長は書簡の冒頭で、評論記事の「外部勢力」に関する記述は明らかに不正確で、「外国勢力のために働いていると判明したという理由で企業や団体の運営が禁止されることはない」と指摘。提案されている犯罪は、外部勢力と共謀し、故意に重大な虚偽の陳述をする、暴力を使用する、他人の財産や評判に損害を与えると脅迫するなど、不正な手段を使用し、妨害などの破壊的な影響を引き起こす意図を持った者を逮捕することを目的としている。通常かつ合法的な事業活動が不注意で法律に違反することはあり得ないと述べた。

●局長は続けて、香港特別行政区における法執行活動とオーストラリアおよびシンガポールにおける法執行活動との比較記事も重大な誤解を招くと非難。香港の法執行機関の執行行為は、関連する個人や組織の政治的信念や背景とは何の関係もないという。国家の安全を危険にさらすことは非常に重大な犯罪であり、オーストラリアやシンガポールなど、記事で具体的に言及されている国は、国家安全保障を危険にさらすような行為や活動を傍観することはないと指摘。オーストラリアとシンガポールも、それぞれの国家安全法に違反した疑いのある個人や組織に対して強制措置を講じていることは否定できない事実だと述べた。【●=登におおざと】

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