新幹線駅、準備整う 案内看板切り替え、催事へ

「金沢・敦賀方面」と表示された電光掲示板=15日午後4時、富山駅

 北陸新幹線敦賀開業を翌日に控えた15日、富山県内の3駅では乗客を迎える準備が着々と進められた。

 各駅では、新幹線の行き先や時刻を知らせる案内看板の切り替え作業が行われた。電光掲示板などに記されていた「金沢方面」の文字が「金沢・敦賀方面」に替わり、乗客らが写真を撮って開業間近を感じ取った。夜には構内の時刻表が新ダイヤに替えられた。

 黒部宇奈月温泉駅では16日に黒部市などが開くイベントに向けて、関係者がブースを設けた。駅名に「温泉」を冠した加賀温泉駅、芦原温泉駅が新幹線で結ばれることから、加賀市やあわら市の銘菓などを販売する。

 高岡市などは16日、新高岡駅周辺で記念イベントを開く。ミニ新幹線の乗車体験など子どもが楽しめる催しをそろえる。能登半島地震の復興物産展も行う。

  ●国交相「北陸の観光振興に期待」 新幹線延伸、応援割

 斉藤鉄夫国土交通相は15日の閣議後会見で、16日に控えた北陸新幹線の石川県内全線開業や国の観光支援策「北陸応援割」のスタートに関して「能登半島地震による宿泊キャンセルが相次ぐ中、風評被害を早期に払拭(ふっしょく)し、北陸の観光振興につながることを期待する」と述べた。

 斉藤氏は、応援割の予算が上限に達し、予約が締め切られた宿泊施設も出ているとした上で「今後受け付けを開始する施設もあり、引き続き、応援割の予算を活用して旅行需要の喚起を図りたい」と話した。

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